最適化されたデータベースソリューションの導入
Nutanix Cloud Platform でデータベースの TCO と性能を最適化する新しいソリューション
著者:Steve Carter
要件の厳しいワークロード管理者に朗報です。Nutanix Cloud Platform のデータベースサポートの強化により、維持管理費(TCO)の低減と性能の最適化が可能になります。
この機能強化は、Nutanix ユーザーに AOS 6.6.2 リリースで提供されます。VMware ESXi または Nutanix AHV が稼動するコンピュート専用ノードのサポートに加え、コンピュート専用ノードおよびストレージ専用ノードの組み合わせによって、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)データベースクラスタの構成を最適化したベストプラクティスが含まれます。
データベースは、IT システムの中核に位置し、スナップショットやレプリカなどのデータサービスと同様に、インフラの処理能力に最も大な負荷をかけます。ストレージの性能は、良好なユーザーエクスペリエンスを確保するには欠くことができず、重要なビジネスの SLA を満たすために、最高レベルの耐障害性が必要とされます。これらの機能強化により、業界内における従来の IT インフラから HCI への移行という流れが促進されます。
Nutanix はさらに、Nutanix Database Service(NDB)によって、データベース管理のシンプル化にコミットしています。NDB は、Microsoft SQL Server、MongoDB、MySQL のバリアント、Oracle Database、PostgreSQL などの一般的なデータベースのための唯一のハイブリッド/マルチクラウドデータベースアズアサービスです。最近の Nutanix のアンケート調査によると、Nutanix ユーザーの 2/3 以上が Nutanix Cloud Infrastructure(NCI)環境1 でデータベースとデータウェアハウスを実行しています。Nutanix では、企業が最新の機能更新を利用して老朽化した SAN インフラを廃止するにつれて、この数字が今後も上昇し続けると予測しています。
コンピュート専用ノードおよびストレージ専用ノードの拡大
ハイパーコンバージドインフラ(HCI)とは、必要なハードウェアリソースを仮想化されたセットとして、スケールアウトサーバーのクラスタに統合した IT インフラを意味します。これは、従来の IT インフラアーキテクチャからの完全な決別であり、コンピュートとストレージに分かれたリソースをネットワークで結ぶ必要はもはやなくなります。
HCI のソフトウェア定義のアーキテクチャでは、サーバーの経済性を活かして一度の調達額を縮小することにより、計画と統合に必要な時間を短縮できます。これにより、IT チームはメンテナンスではなく、イノベーションに集中することができます。リソースを論理プールに統合することにより、HCI では、リソースのシームレスなデプロイメントが、管理、スケーリング可能になり、拡大する事業のニーズに対応できます。
※1 Nutanix のインストールベース調査、2022年7月実施、回答数 250
図 1:コンピュート専用ノードおよびストレージ専用ノードの柔軟なスケーリング
強化されたコンピュート専用ノードはライセンスのコスト管理の強力なツールとして、特にエンタープライズデータベースソフトウェアに有効です。エンタープライズデータベースソフトウェアは、通常コア単位でライセンスが発行されます。このため、ライセンスコストを抑えるためには、データベース処理専用のコアを独立させることがますます重要になります。
コンピュート専用ノードは、 VMware ESXi ハイパーバイザーと Nutanix AHV ハイパーバイザーの両方をサポートしているため、将来 AHV への移行を予定している場合にも有効な選択肢です。Nutanix はさらに、コントローラーをスケールアップして性能を強化できるように、ストレージ専用ノードの強化も行っています。
データベースクラスターのベストプラクティスを最適化
現在 NCI 上では VDI ワークロードよりも、データベースがより多くデプロイされています。このため、新しいコンピュート専用の柔軟性によって、HCI の特長が特に大規模で要件の厳しいデータベースでも利用できるようにしました。重要なことは、コンピュート専用とストレージ専用のノードを混在させてクラスターを構築する機能は、コンピュートとストレージの能力を個別に調整する必要がある大規模データベースに理想的だということです。Nutanix のアーキテクチャは、HCI のシンプルな運用を犠牲にすることなく、柔軟なスケーリングを可能にします。NDB は、このシンプルな運用をデータベースに拡張しています。
まとめ
大規模でビジネスクリティカルなデータベースを SAN から HCI に移行することに躊躇があるケースでも、コンピュートとストレージの新しい独立したスケーリングが、効率とデータベースラインセンスに関する懸念を払拭してくれます。今回の機能強化により、効率的でコスト効率の良いデータベース性能を確実に提供し、シンプルなスケーリング、高い管理性、エッジからデータセンター、パブリッククラウドに至るまでの一貫した運用モデルという HCI 本来のメリットを利用できるようになりました。
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