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日鉄ソリューションズ、クラウド型デスクトップサービスにNutanixを採用

拡張性と運用性を高め M3DaaS のサービス品質を向上

業界

 IT サービス業

課題

  • 仮想デスクトップ環境の拡張に対するアジリティの低さ

ソリューション

Nutanix クラウドインフラストラクチャ (NCI)

  • AOS Storage

Nutanix テクニカルアカウントマネージメント(TAM)サービス

アプリケーション

 仮想デスクトップサービスM3DaaS (注1) 

  • Citrix Virtual Apps and Desktop
  • 電子メール
  • Office ソフトウェア
  • ウイルス検知アプリケーション

導入によるビジネスのメリット

  • 仮想デスクトップサービスの拡張性や柔軟性向上
  • 統合運用機能を用いた運用品質向上および顧客満足度向上
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「ユーザーの増加やリソースの追加要求といったニーズに対して、これまで以上に迅速に対応できる仮想デスクトップ 基盤を実現することができました。 また、同時に Nutanix の 統合運用機能やテクニカルアカウントマネージメント(TAM)サービスを利用することで、大規模な環境においてもDaaS サービスの安定稼働と運用品質全体の向上を実現することが できました」

日鉄ソリューションズ株式会社 ITインフラソリューション事業本部 デジタルプラットフォーム事業部 デジタルワークプレース部  エキスパート 矢下 雄一郎 氏

課題

新日本製鐵株式会社におけるエレクトロニクス・情報通信事業部と新日鉄情報通信システム株式会社が 2001 年に事業統合し、 2019 年に現社名となった日鉄ソリューションズ株式会社。 中期事業方針として、顧客とともに DX の難所を乗り越えていく「 ファースト DXパートナー」 を目指し、 Digital 製造業、 Platformer 支援、 Digital Workplace Solution 、IT Outsourcing の 4 つを注力領域として、事業成長に向けた取り組みを加速しています。

特に、新型コロナによる在宅勤務やテレワーク環境の実現に向け、 DaaS ソリューションはもちろん、 SOC や SASE も含めたゼロトラスト環境に必要なセキュリティも含め包括的なデジタルワークプレースのニーズが高まっています。

同社では、 仮想デスクトップに長年取り組んでおり、自社クラウドから提供する DaaS サービスや近年人気の Azure Virtual Desktop 、オンプレミス環境への VDI 構築サービスなど、顧客のニーズに合わせた最適な仮想デスクトップ環境を「 M³DaaS」 ソリューションとして提供しています。 同ソリューションの累積ユーザー数は10万人を超えており、多くの信頼と実績を積み重ねています。

同社クラウドから提供される DaaS サービスには10年以上の歴史があり、年々規模を拡大し続けてきました。その中で、突発的なユーザー増加やリソース拡張といった要望へのアジリティを高める必要性が高まってきました。 IT インフラソリューション事業本部デジタルプラットフォーム事業部 デジタルワークプレース部 エキスパート 矢下 雄一郎氏は、「エンドユーザー様の業務スタイルや組織体制、景気や社会情勢と言った様々な環境変化に対して柔軟に対応できる、ユーザーの要望に応えやすい仮想デスクトップ環境にしたいと長らく考えておりました。そのため、Nutanix を採用することで拡張性を高め、ユーザーリクエストベースの仮想デスクトップ基盤を実現することを目指しました」と、振り返ります。

ソリューション

DaaS サービスに対するリクエストに瞬時に対応すべく、従来採用してきた3層構成のアーキテクチャとハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI) を比較検討しました。 拡張要件に応じて、サーバーやストレージ、ネットワークなど個別に拡張検討が必要となる3層構成に比べて、 HCI というシンプルな仮想基盤であれば、拡張時の作業プロセスが効率化され、容易なスケールアウトと高品質なサービス提供を両立できると考えました。また、その上でサービスの安定稼働を維持するため、環境を一括管理しやすい製品を検討し、 結果としてM³DaaS 環境の一部で Nutanix Cloud Platform を採用することにしました。

「 Nutanix なら拡張性が高まるだけでなく、専用の運用ツールで一括管理が可能なため、3層構成で回避が難しかった課題を解決しつつ運用効率を高めることができました」と矢下氏は説明します。

さらに「 Nutanix テクニカルアカウントマネージメント(TAM) サービスにより、性能評価やバージョンアップおよびセキュリティ情報など、基盤運用に欠かせない各種情報が確実に提供されます。 構築時に顕在化した課題も、本社へ働きかけ迅速に改善する手立てを講じるなど、手厚い支援のおかげでスムーズに安定稼働できました」と、矢下氏は付け加えます。

導入効果

予定していたユーザー数の 2 倍の DaaS 環境が急に必要になった際も、サービスのリリース時期を変えることなく、迅速かつ容易に拡張できました。現時点では、 1 万人を超えるユーザーのデスクトップ環境を Nutanix が稼働する数百台のノードでサービス提供しています。

「実際の運用フェースにおいても、システムの情報を収集する間隔を自由に選択できるため性能管理がしやすく運用が楽になりました。DaaS サービスを利用するお客さまから稼働状況について開示要求を受けた際、 3 層構成の際は一旦全てのデータを抽出してから情報を分類・極小化して提供する手間がかかっていましたが、 Nutanix を利用することで特定のユーザーやサーバーのリソースを個別に提示することが容易になりました。直感的な UI により性能データを細かく取得できるため運用効率が向上しました」と矢下氏は評価します。

日々の性能情報が収集しやすくなったことで、顧客から指摘を受ける前にプロアクティブな対応が可能になり、サービス品質も向上しています。

今後の展開

「 Nutanix については今後さらに運用の習熟度を向上させるとともに、ハードウェアベンダ連携や弊社ソリューションも交えつつ、より大規模かつ多くのお客様に展開できるように仮想デスクトップビジネスを広げていきたいと考えております」と、矢下氏は将来の抱負について語ってくださいました。

(注1) M3DaaS (エムキューブダース) は、日鉄ソリューションズ株式会社の、日本またはその他の国および地域における商標および登録商標です。