Back toお客様

ソリューション開発を進める ビジネスパートナーとして Nutanix を活用

 

プライベートクラウドソリューションを支える  Nutanix Enterprise Cloud OS

企業紹介

「人と世界の可能性をひらくコミュニケーションを創造する。」を企業理念に据え、70を超える国と地域に拠点を展開、ネットワークサービスに至っては190を超える国と地域に提供エリアを広げている。NTTグループの主要企業として、長距離・国際通信事業を中心に事業を推進、今では顧客のデジタルトランスフォーメーション実現に貢献する「DX Enabler」として、DXをワンストップで提供できるよう事業の進化を加速させている。 

業界 

  • 情報通信業界

課題 

  • 顧客が自由に運用できる、柔軟なプライ ベートクラウド基盤が求められる
  • 構築や運用がシンプルになるHCIが プライベートクラウドの基盤として必要に
  • できる限りリードタイムを短くし、顧客へ のリリースを迅速に実施したい

ソリューション

  • Nutanix Enterprise Cloud OS
    • Nutanix AOS
    • Nutanix AHV
    • Nutanix Prism Central
  • VMware ESXi

導入メリット

  • ソリューションを一緒に作り上げてくれるパートナー
  • 環境構築までの期間が大幅に短縮できる
  • 顧客の要求に応じて拡張しやすい
  • きめ細かなサポートでビジネスへの影響を最小限に
  • ベンダーフリーな環境づくりに一役

「Nutanixはバックアップやレプリケーションなど豊富な機能を持ち、かつハイパーバイザーとしてAHVを持っている。お客さまと話をするなかでは、他のHCIに比べて違いが出しやすく、提案しやすい」

ビジネスソリューション本部 ソリューションサービス部 主査 シニアコンサルタント 市田智広氏

課題

通信事業者としてグローバルにネットワークサービスを展開しているNTTコミュニケーションズ株式会社は、クラウドからデータセンター、音声・ビデオ・電話、SaaSなどのアプリケーション、マネジメントまで、ネットワークインテグレーターとして豊富なサービスを展開しているグローバルICTカンパニーです。顧客のDX化に取り組みながら、ICTを活用して社会課題を解決する「Smart World」の実現を目指す同社では、時代のニーズに適したソリューションを構築し、顧客の課題解決に役立つソリューションづくりを積極的に行っています。

NTTコミュニケーションズ株式会社ではクラウドサービスとして『Enterprise Cloud』を展開しておりますが、エンタープライズ企業においてニーズの強いプライベートクラウドとのハイブリッドクラウドソリューションも手掛けています。「クラウドを推進している企業でも、実際にはオンプレミス環境で自分たちの好きなように運用しながら、Enterprise Cloud、Amazon Web Services(以下、AWS)や Microsoft Azure(以下、Azure)のように柔軟なリソース活用が可能な環境を求めている企業が多いのが実態です。拡張性、迅速性の高いパブリッククラウドと、より柔軟性の高いプライベートクラウドを組み合わせたハイブリッド構成で利用したい。そんな声に応えるためにも、新たにプライベートクラウド環境をベースとしたソリューションを検討したのです」と語るのはビジネスソリューション本部ソリューションサービス部主査シニアコンサルタント市田智広氏です。

ソリューション化における重要な基盤として検討されたのが、柔軟な拡張性を誇るHCI(Hyper-Converged Infrastructure)でした。「プライベートクラウド環境とのハイブリッドクラウドソリューション化に向けて検討するなかで、構築や運用がシンプルになるHCIの採用が大きな潮流となっており、我々としても基盤として採用することにしました」と市田氏は当時について振り返ります。

ソリューション

HCIを基盤としてソリューションが設計されましたが、実際には特定のベンダに固定させず、顧客のニーズや案件ごとの状況に応じて必要なコンポーネントを柔軟に選択できるソリューションとなっています。その1つの選択肢として選ばれたのが、Nutanixが提供するNutanix Enterprise Cloud OSでした。「Nutanixの場合、機能が豊富に備わっているため、最初に提案する際にお客さまがお持ちの課題に引っかかりやすく、話を持っていきやすい」とその特徴を語ります。また、新たな機能が続々とリリースされている点も、顧客に受け入れやすいと語るのは同本部佐藤翔馬氏です。「新たな付加価値として、自動化や運用負担を軽減するようなソリューションが次々と実装されてきます。本番で実装するかどうかは別にして、豊富な機能があることでお客さまとも関わりやすい」。

さらに、当初からHCI領域におけるリーダーとして先頭を走っているソリューションを活用すべきだという考え方が根底にあったとビジネスソリューション本部ソリューションサービス部主査髙橋博氏は語ります「。当時からリーダーとして位置づけられてきたNutanixを活用することは、ある意味自然な流れでした。Nutanixをベースにソリューション化したことで、結果として提案だけでなく構築においても実績が増え、今では提案する部隊も我々構築する部隊としても安心できるソリューションの1つとなっています」。実際に髙橋氏が手掛けている案件でも、中核の業務部分は 3Tier 環境からの移行を考慮してこれまで使ってきたVMwareをNutanix 上で動かしながら、VDI部分では最小限のコストで運用できるようAHVを採用するなど、状況に応じて柔軟に構築し分けるなど、今では同社として十分な実績を持って顧客に提案し実装することができるようになっています。

髙橋氏同様、案件で構築を中心に担当しているビジネスソリューション本部ソリューションサービス部髙田直人氏も「初めて手掛けたお客さまでは、有事の際にはバックアップサイトが起動するDR構成が求められていました。複数のHCIを比較検討するなかで、Nutanixが持つAsyncDR機能を用いることでスナップショットデータから簡単に復元できるなど、お客さまから見ても分かりやすいソリューションだと評価を受けたことで採用した経緯があります」と説明します。

現在では、Nutanix Enterprise Cloud OSが、同社が手掛けるHCIをベースにしたプライベートクラウドソリューションにおける有力な選択肢の1つになっているのです。

導入効果

環境構築までの期間が短縮

3Tierに比べて構成がシンプルになっていることで、ストレージの細かな設計も不要となり、設計そのものの工程だけでなく、構築自体の期間も短縮できている状況です。「以前はものの調達もバラバラでしたが、今は一括してシンプルに行うことができます。お客さまに対しても素早く環境がご用意できるのはビジネス的にも大きなメリットです」(中川氏)。

顧客の要求に応じて拡張しやすい

顧客へのリードタイム短縮はもちろんですが、ノードを追加するだけで簡単に拡張できる点も評価の1つに挙げています。「当初は基幹システムの刷新が目的でしたが、安定した運用と拡張性の高さが評価され、今ではシステム統合を進めていく流れになっているお客さまも。求めるスピードに合わせて基盤が提供できるのは柔軟な拡張性を持っているからこそ」(髙田氏)。

サポートの充実

何かあればWeb会議越しにNutanixのエンジニアが直接ログを採取して解析するなど、運用段階でも充実したサポートが得られる点を高く評価しています。「何か発生したときの調査や事象究明に至るプロセスが素早くできるようになっています。お客さまのビジネスへの影響を最小限に防ぐことにもつながるため、運用する際にも助かっています」(髙田氏)。

ベンダーフリーな環境づくりに最適

従来のハードウェアに依存したソリューションとは異なり、他社のハードウェアでも動かせる汎用的なソフトウェアとしての提供形態が同社としても相性がいいと佐藤氏。「我々はベンダーフリーな立場でお客さまにお伺いすることが少なくありません。ハードウェアやソフトウェアだけでなく、クラウドも自由に選択できる。その点で、Nutanixはハードウェアが自由に選べるため、我々の考え方との相性もすごくいいものになっています。提案しやすいというのが正直な感想です」。

専業ベンダとしての強み

HCIにおけるリーダー的な立場はもちろんですが、企業におけるメインの商材がHCIという点も見逃せないところです。「会社としてみた場合、HCIを提供している多くのベンダが、そのほかにも数多くの商材を扱っています。Nutanixは専業ベンダであり、サポートも含めレスポンスが圧倒的に早い印象です。困ったときにもすぐに動いてくれますし、そういう意味でとても期待できる企業だと考えています」(髙橋氏)。

ソリューションを一緒に作り上げてくれるパートナー

同社が進めるソリューション化に向けて、一緒にサービス開発していけるパートナーとしてNutanixは評価されています。「現状のサービスに加えて、マネジメントや運用の自動化などの強化に向けてNutanixの機能を我々のサービスとして埋め込んでいきたいと考えています。その意味でも、これからも一緒にソリューションづくりに取り組んでいただけることを期待しています」(市田氏)。

今後の展開

同社に求められる新たなプライベートクラウドソリューションに対して、今後もNutanixとともに新たなソリューション展開も視野に期待を寄せています。「運用に関しては、ServiceNowとNutanix Calmを連携させることで新たなソリューションメニューの開発を進めているところです。また、実際の案件ではDRについての要件が多く寄せられており、Xi LeapなどシンプルなDR環境の整備に役立つソリューションもいずれは検討してみたい」と市田氏は語ります。

また、同社がグローバルに開設している、検証や実証実験を行うためのラボ「Nexcenter Lab」が首都圏に新たに開設されており、このラボ環境にもHCIとして初めてNutanixが設置される計画となっており、さまざまな検証に利用できる環境整備を進めている状況です。

一緒にソリューションを作り上げるパートナーとして、今後もNutanixの活動に期待していると市田氏に語っていただきました。