Nutanix AOS 7.0 と AHV 10 による高可用性、自動化、セキュリティ、性能の向上で、クラウド体験を変革
執筆者:William Parks
Nutanix Cloud Platform ソリューションにおける最新の主要リリース、AOS 7.0 を発表できることを嬉しく思います。本リリースでは、耐障害性の強化、自動化の簡素化、セキュリティの強化に加え、Nutanix インフラ全体のネットワーク最適化が実現されています。
また、新たな統合リリースモデルは、新機能への迅速なアクセスとシームレスなアップグレードを可能にし、データセンター、クラウド、エッジなど、さまざまな環境で、効率的で信頼性の高い IT 運用を実現します。本記事では、今回のリリースで追加された注目すべき機能について詳しくご紹介します。
Nutanix は、最新の IT 環境にあわせたイノベーションを継続的に提供し、企業のレジリエンスとディザスタリカバリを再定義を最優先に取り組んできました。新たなクラスタの耐障害性機能では、1 ノードと 1 ディスクの耐障害性をサポートすることで、レジリエンスを向上させています。
これにより、高可用性の維持が重要なリモート環境や分散環境での中断のない運用が促進され、エッジや小規模な展開でのダウンタイムのリスクが軽減されます。
Nutanix AHV ハイパーバイザを活用するデータセンター向けには、サイト間のレジリエンスを強化するためのソリューションとして 独立型ウィットネスサービス が導入されました。軽量なウィットネス VM をデプロイすることで、組織はクォーラムを効率的に維持し、メトロクラスタ構成でのシームレスな運用と管理の簡素化を確保できます。
Nutanix AOS 7.0 は、コスト効率が高くスケーラブルなディザスタリカバリソリューションである Nutanix のマルチクラウドスナップショット技術(MST)にも大幅な改善を加えました。この最新オプションは、S3 と Nutanix Objects へのレプリケーションをサポートしており、スタンバイのコンピュートリソースが不要になるとともに、AWS をパブリッククラウドターゲットとして利用できるため、コストが削減され、堅牢なリカバリ機能を維持できる可能性があります。
これらの機能を組み合わせることで、組織は多様な IT 環境全体でより高いレベルの耐障害性と災害対策を実現できます。
Nutanixは、自動化の簡素化と運用のスケーリングを目的とした強力なツールでプラットフォームの強化を続けています。現在、多くの v4 API が一般提供されており、開発者と管理者は、クラスタ、VM、ネットワーキング、ストレージ向けの包括的なソフトウェア開発ツールキットを活用して、Nutanix 上の仮想環境を効率的に管理できます。これらのツールキットは、導入が容易でありながら、優れた機能性を備えています。
保存データの暗号化(DARE:Data At Rest Encryption )を使用しているお客さまには、Azure で外部キー管理の機能を提供し、KMS の柔軟性を高めています。この統合により、企業は、Azure 上の Nutanix Cloud Clusters(NC2)ソリューションのスケーラビリティと利便性を活用すると同時に、暗号化キーの制御を維持できます。
ネットワークセキュリティについては、 Flow Network Security Next-Gen(FNS-NG) のマルチ環境分離ポリシーにより、複数のグループ間での VM 分離の管理が効率化されました。複数の分離グループを 1 つのポリシーで保護・管理できるようにすることで、管理者はシンプルなポリシー管理で異なる VM グループを安全に分離し続けることが容易になります。
さらに、FNS-NG の柔軟なポリシー機能拡張により、ユーザーは同一カテゴリを使用して複数の小さなアプリケーションポリシーを作成し、ルールを論理的に整理できます。これにより、ポリシーがより理解しやすくなり、実施命令が明確になるため、動的な環境における複雑さが軽減されます。また、複雑さの少ないポリシーは、より迅速かつ自信をもって更新できるようになります。
Nutanix は、性能、可用性、AI アクセラレーションを強化するために設計された新機能を使用して、ネットワーキングとコンピュート機能を向上させる方法を常に模索しています。
このリリースでは、 Flow Virtual Networking の仮想プライベートクラウド(VPC)にネイティブロードバランシング機能が追加されました。これにより、AHV に統合された L4 ロードバランサーサービスが提供され、Nutanix Cloud Platform の Nutanix Prism 管理コントロールプレーンを介してシームレスに管理できるようになります。
また、この機能により、高スループットで高可用性のアプリケーションへのトラフィック分散が最適化され、重要なワークロードのデプロイと管理が簡素化されるとともに、一貫した性能が確保されます。
ネットワーク面では、Flow Virtual Networking の NAT 高可用性により、VPC の堅牢な接続性が確保されます。VPC ごとに最大 4 つのアクティブなゲートウェイホストで NoNAT と NAT 外部サブネットの両方をサポートします。これにより、要求の厳しいマルチクラウド環境でも、シームレスで回復力のあるネットワーキングが可能になります。
これらの進歩を補完するために、AOS は現在、AHV で Intel AMX® を含む Intel の第 4 世代 Sapphire Rapids® の命令セットをサポートしています。
Intel AMX のサポートにより、Nutanix のお客さまは、Intel Sapphire Rapids アーキテクチャの高度なマトリクス処理能力を活用して、特定のユースケースにおいて GPU よりもコスト効率よく AI 推論ワークロードを実行できるようになります。
Intel Sapphire Rapids や第 5 世代の Intel Emerald Rapids® を含む Intel AMX 対応の CPU を搭載しているお客さまは、AOS 7.0 へアップグレードすることで、この機能を活用できるようになります。
AOS 7.0 と Prism Central 2024.3 から、Nutanix Cloud Infrastructure(NCI)コンポーネント製品向けに、シンプルな統合リリースモデルが導入されます。
この新しいモデルでは、NCI コンポーネント製品全体で整合性を保ちつつ、年 2 回の機能リリースを提供し、それぞれに 24 か月のライフサイクル(15 か月の保守と 9 か月のサポート)を設定しています。これにより、アップグレードのスケジュールが予測しやすくなり、新機能への迅速なアクセスが可能になります。
また、段階的なロールアウト手法を継続し、新リリースの早期認知を促進することで、導入の容易さと顧客満足度の向上を図ります。さらに、お客さまはアップグレードのタイミングやバージョンを自由に選択できるため、柔軟性を確保し、運用への影響を最小限に抑えることができます。
Nutanix AOS 7.0 にアップグレードして、インフラの性能、セキュリティ、管理性がどのように向上するのかを是非体験してください!
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