オブジェクトストレージはオブジェクトベースストレージとも呼ばれ、ファイルシステムやデータブロックではなくオブジェクトを管理できるという点で、そのほかのコンピューターデータストレージアーキテクチャーと異なります。「オブジェクト」には、データそのもの、いくつかのメタデータ、そして固有の識別子が含まれます。このデータはAPIまたはhttp/httpsを介して直ちにアクセスできます。こうして、オブジェクトストレージは データを保護します。このデータは、必要に応じて複数のデータセンターに複製できます。
オブジェクトストレージの実装には、デバイスレベル、システムレベル、そしてインターフェースレベルで行う複数の方法があります。どのレベルであるかに関わらず、オブジェクトストレージシステムは大量の非構造化データを維持できます。非構造化データは、世の中のデータの大半を占めています。
人間も機械も膨大な量のデータを生成しており、一部は構造化データであるものの、その大半は非構造化データです。そして、非構造化データは管理・保管が困難なため、組織はそれぞれが抱える固有の課題に対処するためにオブジェクトストレージに注意を向けています。オブジェクトストレージは更に以下を可能にします:
生成されているデータの80%は非構造化データであると推定されていますが、この割合は少なく見積もられている可能性があります。そして、IDCの推計では、2025年までに現在のデータ量の5倍に達すると予想されています。
増大し続けるデータにはあらゆる規模の組織が対処する必要があり、特に非構造化データの成長は予測不可能であるため、オンデマンドで迅速かつ容易に拡張できるストレージソリューションを選ばなくてはいけません。オブジェクトストレージの場合、組織はデータの保管性能が高まるだけでなく、その管理、検索、および活用を通じてより優れた洞察を得られるようになります。
当然のことながら、オブジェクトストレージはファイルおよびブロックストレージと比べて階層的組織による制約を受けません。その代わり、データはフラットなプレーンで整理されるため、ほかのストレージアーキテクチャーと比べてよりクリーンかつ即時にアクセス可能となります。さらに、このフラットな環境は数や属性などを活用した高いカスタマイズ性能を誇ります。