執筆者：Cesar Rojas
Nutanix データベースサービス（NDB）2.7 リリースの一般提供開始をお知らせします。NDB は、Microsoft SQL Server、Oracle、EDB、PostgreSQL、MongoDB、MySQL、MariaDB などの主要なデータベースに対応した、業界最高水準のハイブリッドおよびマルチクラウドデータベースサービスプラットフォームであり、世界中のエンタープライズや政府機関から高い信頼を得ています。
今回のリリース、NDB 2.7 では、AI ワークロードのサポートや、さまざまな環境でのデータベース管理を強化するための新機能が追加されました。本ブログでは、NDB 2.7 の主な機能を詳しくご紹介します。
NDB 2.7 では、AI や機械学習アプリケーションを強化するために設計された一連の PostgreSQL 拡張機能が導入されています。
pgvector のサポート：この拡張機能により、PostgreSQL がベクトルデータベースとして変換され、ベクトルデータの高効率な保存と検索が可能になります。pgvector は、検索拡張生成（RAG）を通じて大規模言語モデル（LLM）などの AI アプリケーションを開発するお客さまにとって、主要な PostgreSQL 拡張機能です。これにより、NDB ユーザーは、チャットボット、コーパイロット、マルチモーダル AI、推薦システムの構築と実行が可能になります。
その他の PostgreSQL 拡張機能：pgvector に加えて、pg_partman、pglogical、pg_stat_statements もサポートしています。これにより、データベースパーティショニング、論理レプリケーション、パフォーマンス監視のためのより堅牢なツールが提供されます。
NDB では、MongoDB シャーディングクラスタのプロビジョニングと廃止を直接行う機能を導入しました。これにより、非常に厳しい書き込み要件を満たすことができるようになります。
データベースエンジン：MongoDB 7.0.15 と PostgreSQL 16.6 の最新バージョンのサポートが含まれており、最新のデータベース機能へのアクセスとセキュリティ強化が確保されています。
オペレーティングシステム（OS）：PostgreSQL および Ubuntu 22.04 用の Rocky Linux 9.4 は、デプロイメント環境に幅広いオプションを提供します。
セキュリティは Nutanix にとって最優先事項であり、NDB 2.7 では大きな進歩を遂げました。
MongoDB 向けネイティブ透過的データ暗号化（TDE）が新たに利用可能となり、EDB EPAS と PostgreSQL コミュニティエディションの両方で Thales CipherTrust（CTE）暗号化がサポートされ、データの静止時のセキュリティが強化されました。
MongoDB と PostgreSQL の両方に対してカスタムデータベースと OS のユーザー名を定義できるようになり、データベース環境のセキュリティ体制をより詳細に制御できるようになりました。
Nutanix コミュニティは、NDB 2.7 のリリースを心待ちにしていました。Technologent でデータベースおよび BI プラクティスのディレクターを務める Mohammad Ali 氏は、NDB 2.7 に対する期待を次のように述べています。「NDB 2.7 をお客さまの業務に統合する可能性に非常に興奮しています。EDB およびコミュニティ PostgreSQL の両方で Thales CTE による静止データ暗号化のサポートと、MongoDB のネイティブ透過的データ暗号化（TDE）は、私たちのデータベースセキュリティ戦略において非常に重要です。また、MongoDB と PostgreSQL のカスタムデータベースおよび OS ユーザー名を定義する新機能により、当社の厳格なセキュリティポリシーの遵守が保証されます。」
NDB は、NC2 on AWS プラットフォームで動作するデータベースエンジンの既存のサポートに加え、Azure 上でも同様のデータベースエンジンのサポートを開始しました。
これにより、Azure 上のベアメタルインスタンスに NDB をデプロイし、Azure 上で稼働する単一インスタンスおよび高可用性データベース展開に対しても、提供されるデータベースサービスの機能を拡張できるようになります。これらの機能は、AWS、Azure、オンプレミスのあらゆるデータベース環境に同様に適用可能です。
Azure 上で NDB がサポートするデータベースエンジンには、Microsoft SQL Server、Oracle、EDB、PostgreSQL、MongoDB、MySQL、MariaDB が含まれます。互換性のあるオペレーティングシステムとデータベースエンジンの全ての組み合わせは、Azure およびオンプレミスで同様にサポートされています。
この Azure への追加により、ユーザーはさらに柔軟に堅牢なハイブリッドおよびマルチクラウドデータベース戦略を実装できるようになります。詳しくは、NDB on Azure Marketplace のブログ記事をご覧ください。
テストドライブで体験： NDB の機能をテストドライブで体験できます。
NDB 技術トークへの参加： NDB 2.7 について専門家が詳しく解説します。（このイベントは終了しました）
詳細なリリースノートの活用：新規追加の機能が組織にどのようなメリットをもたらすかをご覧ください。
NDB の導入事例：世界中のさまざまな業界のリーディング企業が、どのように NDB を活用して、数千の異種データベースを効率的に管理し、コスト削減とパフォーマンス向上を実現しているかを導入事例でご紹介します。
ご質問・お問い合わせは、Nutanix の担当までご連絡ください。
NDB 2.7 のリリースは、ユーザーがデータを最大限に活用できるよう支援することを目的としています。AI を活用したアプリケーションの開発、データベースのセキュアな管理、クラウド間でのシームレスなデプロイメントなど、お客さまの成功を支援するツールを提供することを、Nutanix はお約束します。
NDB について詳しくは、NDB の Webサイトをご覧ください。また、コミュニティフォーラムのディスカッションにも是非ご参加ください。
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