弊社は、お客様に高品質かつサポート可能な製品を提供するべく尽力しています。テクノロジーが急速に変化し続けた結果、新たな製品とインテグレーションを導入し、古い製品の使用を中止する必要性が高まっています。このため、弊社は生産終了 (EOL) ポリシーを提供しています。これによって、弊社のお客様およびパートナーは、製品のリリースおよびサポートサイクル、またこれらが弊社ハードウェア互換性リストに記載されたハードウェアプラットフォームとのハードウェア互換性にどのように関わるのか把握できます。このEOLポリシーは、アクティブなソフトウェアサポート契約 (「サポート」) を持つお客様のみを対象としています。大文字表示の用語の意味は全て、別紙A「ポリシーの定義」によるものとします。
1. ソフトウェアバージョン番号。ソフトウェアバージョンは、以下の形式を用いてNutanixの単独の裁量の下で指定されます: 「X.Y.Z.n (LTS)」
- 「X」は、メジャーリリースのバージョン番号を表しています
- 「Y」は、マイナーリリースのバージョン番号を表しています
- 「Z」は、メンテナンスリリースのバージョン番号を表しています
- 「n」は、パッチリリースのバージョン番号を表しています
- 任意の略語である「LTS」は、バージョンのリリースが長期サポート (LTS) リリースであるかを指定しています。LTSの指定がない場合、そのリリースは短期サポート (STS) リリースとなります。
2. ソフトウェア EOL ポリシー
2.1 AOS
- 概要:Nutanixは、AOSの開発にあたって長期サポート (LTS) リリースと短期サポート (STS) リリースの2つの異なるトラックを用いています。通常、AOSリリースと関連のEOLポリシーは、AHV、Foundation、またNutanix Cluster Check (NCC) などのソフトウェアを包含しています。
- LTSリリースEOLとリリースサイクル
- それぞれのLTSリリースは、アップグレードとなる次期LTSリリースまでの間、リリース日より3か月間保守中となります。
- 保守期間の終了後、それぞれの LTS リリースはその後 9 か月間、トラブルシューティングを受けることができます。
- 例えば、Nutanix が 2018 年 11 月 1 日に AOS 5.10 (LTS)を、また 2020 年 2 月 1 日に AOS 5.15(LTS)をリリースした場合、AOS 5.10 の保守の対象期間は 2020 年 5 月 31 日までとなり、AOS 5.10 のトラブルシューティングは 2021 年 2 月 28 日まで受けることができます。
- STSリリースEOLとリリースサイクル:各STSリリースは、アップグレードとなる次期リリースのリリース日より3ヶ月間、トラブルシューティングを受けます。
- アップデートが利用可能になると、同一のアップグレードファミリー内の以前のアップデートが保守中ではなくなります。
2.2 Prism Central
- 概要:Prism Centralは、管理コントロールプレーンソフトウェアであり、AOS向けに利用する長期サポート (LTS) リリースおよび短期サポート (STS) リリーストラックに準拠しません。Prism Centralでアップデートが利用可能になると、同一のアップグレードファミリー内の前のアップデートが保守中ではなくなります。
- Prism Centralは4~6週間おきにアップグレードリリースを提供することを目標とします。
- 各アップグレードリリースは、アップグレードとなる次期リリースの発表日より2カ月間にわたって保守中となり、当該アップグレードより3か月間にわたってトラブルシューティングを受けます。
- 例えば、Nutanixが2020年8月1日にPC.2020.8を、また2020年9月1日に PC.2020.9 をリリースした場合、PC.2020.8 は2020年11月30日まで保守中となり、PC.2020.8のトラブルシューティングは2021年2月28日まで受けることができます。
2.3 Nutanix Files
- 概要:Nutanix Filesは、現在長期サポート (LTS) リリースおよび短期サポート (STS) リリーストラックに準拠しません。アップデートが利用可能になると、同一のアップグレードファミリー内の以前のアップデートが保守中ではなくなります。
- 各リリースは、アップグレードとなる次期リリースまでの間、発表日より3か月間保守中となります。
- 各リリースは、アップグレードとなる次期リリースまでの間、発表日より12カ月トラブルシューティングを受けます。
- 例えば、Nutanix が 2018 年 9 月 1日に Files 3.1.0 を、また 2018 年 11 月 1 日に Files 3.2.0 をリリースした場合、Files 3.1.0 の保守の対象期間は 2019 年 2 月 28 日までとなり、Files 3.1.0 のトラブルシューティングは 2019 年 11 月 30 日まで受けることができます。
2.4 Nutanix Objects
- 概要:Nutanix Objectsは、現在長期サポート (LTS) リリースおよび短期サポート (STS) リリーストラックに準拠しません。アップデートが利用可能になると、同一のアップグレードファミリー内の以前のアップデートが保守中ではなくなります。
- 各リリースは、アップグレードとなる次期リリースまでの間、発表日より3か月間保守中となります。
- 各リリースは、アップグレードとなる次期リリースまでの間、発表日より12カ月トラブルシューティングを受けます。
- 例えば、Nutanixが2019年8月1日にObjects 1.1.0を、また2019年11月1日にObjects 1.2.0をリリースした場合、Objects 1.1.0は2020年2月1日まで保守中となり、Objects 1.1.0のトラブルシューティングは2020年11月1日まで受けることができます。
2.5 Nutanix Kubernetes Engine
- 概要:Nutanix Kubernetes Engine には、ライフサイクルサポートポリシーが適用されます。これは、急速に変化する Kubernetes プロジェクトのオープンソースのリリースに歩調を合わせ、エンタープライズレベルのサポートを提供することを目的とするものです。Nutanix Kubernetes Engine は、現在長期サポート(LTS)リリースおよび短期サポート(STS)リリーストラックに準拠していません。
- 各リリースは、アップグレードとなる次期バージョンのリリース日から 12 か月間がトラブルシューティングの対象となります。
- アップデートが利用可能になると、同一のアップグレードファミリー内の以前のアップデートが保守中ではなくなります。
2.6 Nutanix Database Service
- 概要:Nutanix Database Service は、現在長期サポート(LTS)リリースおよび短期サポート(STS)リリーストラックに準拠していません。
- 各リリースは、アップグレードとなる次期リリースが発表されると、その発表日より 12 か月間がトラブルシューティングの対象となります。
- アップデートが利用可能になると、以前のアップグレードファミリーが保守の対象ではなくなります。
- アップデートが利用可能になると、同一のアップグレードファミリー内の以前のアップデートが保守中ではなくなります。
- 例えば、Nutanix が 2022 年 4 月 11 日に NDB 2.4.1 をリリースした場合、2022 年 9 月 15 日に NDB 2.5.0 をリリースすると、その時点で NDB 2.4.1 は保守の対象ではなくなり、NDB 2.4.1 のトラブルシューティングは 2023 年 9 月 30 日までとなります。
2.7 Life Cycle Manager(LCM)
- 概要:LCMは、現在長期サポート(LTS)リリースおよび短期サポート (STS) リリーストラックに準拠していません。
- アップデートが利用可能になると、以前のアップグレードファミリーが保守の対象ではなくなります。
- アップデートが利用可能になると、同一のアップグレードファミリー内の以前のアップデートが保守中ではなくなります。
2.8 Nutanix CSI ドライバ
概要:Nutanix CSI は、現在長期サポート(LTS)リリースおよび短期サポート(STS)リリーストラックに準拠していません。アップデートが利用可能になると、同一のアップグレードファミリー内の以前のアップデートは保守の対象ではなくなります。
- 各リリースは、アップグレードとなる次期リリースまでの間、発表日より3か月間保守中となります。
- 各リリースは、アップグレードとなる次期リリースまでの間、発表日より12カ月トラブルシューティングを受けます。
- 例えば、Nutanix が 2022 年 2 月 1日に CSI 2.5.1 を、また 2022 年 10 月 2日に CSI 2.6.0 をリリースした場合、CSI 2.5.1 の保守の対象期間は 2023 年 1 月までとなり、CSI 2.5.1 のトラブルシューティングは 2023 年 10 月まで受けることができます。
2.9 Kubernetes 向け Nutanix データサービス(NDK)
概要:Nutanix Data Services for Kubernetes(NDK)には、ライフサイクルサポートポリシーが適用されます。これは、急速に変化する Kubernetes プロジェクトのオープンソースのリリースと同期してエンタープライズレベルのサポートを提供することを目的とするものです。Kubernetes 向け Nutanix データサービス(NDK)は、現在長期サポート(LTS)リリースおよび短期サポート(STS)リリーストラックに準拠していません。
- 各リリースは、アップグレードとなる次期バージョンのリリース日から 12 か月間がトラブルシューティングの対象となります。
- アップデートが利用可能になると、同一のアップグレードファミリー内の以前のアップデートが保守中ではなくなります。
3. 予想されるソフトウェアリリースの頻度
3.1 AOS
- アップグレードは、通常、STSリリースの場合は3~6カ月ごと、またLTSリリースの場合は12~15カ月ごととなっています。
- 通常、アップデートは、4〜6週間毎に利用可能になります。
- さらに、パッチリリースのみが含まれたアップデートは、必要に応じて利用可能になります。
3.2 Prism Central
- 一般的に、アップグレードは4~6週間おきに利用可能となります。
- パッチリリースのみで構成されたアップデートは、必要に応じて提供されます。
3.3 Nutanix Files
- 通常、アップグレードは3~6カ月ごとに提供されます。
- 通常、アップデートは、4〜6週間毎に利用可能になります。
- さらに、パッチリリースのみが含まれたアップデートは、必要に応じて利用可能になります。
3.4 Nutanix Objects
- 通常、アップグレードは3~6カ月ごとに提供されます。
- 通常、アップデートは、4〜6週間毎に利用可能になります。
- さらに、パッチリリースのみが含まれたアップデートは、必要に応じて利用可能になります。
3.5 Nutanix Kubernetes Engine
- 通常、アップグレードは、6~12 か月ごとに提供されます。
- 通常、アップデートは、3~6 か月ごとに利用可能になります。
- さらに、パッチリリースのみが含まれたアップデートは、必要に応じて提供されます。
3.5 Nutanix Database Service
- 通常、アップグレードは、3~9か月ごとに提供されます。
- アップデートは、必要に応じて提供されます。
4. AOS との互換性
4.1 Prism Central
- Prism Central の各リリースには、以下のAOSリリースとの互換性があります。
- 現行および過去の2つのアクティブSTSアップグレードリリース
- 現行および過去のアクティブLTSアップグレードリリース
- 例えば、2020年8月にリリースされたPC.2020.8は、AOSリリース、5.10 (LTS)、5.15 (LTS)、5.16 (STS)、5.17 (STS)、また5.18 (STS) アップグレードリリースとの互換性があります。
4.2 Nutanix Database Service
- NDB の各リリースには、以下の AOS リリースとの互換性があります。
- 現行および過去の 2 つのアクティブ STS アップグレードリリース
- 現行および過去のアクティブLTSアップグレードリリース
- 例えば、2022 年 9 月にリリースされた NDB 2.5 は、AOS リリース、 6.5.x (LTS)、5.20.x(LTS)、および 6.1.x(STS)アップグレードリリースとの互換性があります。
5. アップグレードポリシー
アップグレードパスについては、Nutanix サポートポータルのアップグレードパスのページをご覧ください。
6. ハードウェア互換性ガイドライン:互換性のあるハードウェアプラットフォーム(「承認済みプラットフォーム」)は、 こちらの Nutanix ハードウェア互換性リストのハードウェア互換性リスト(「HCL」)に記載されています。HCL に記載された承認済みプラットフォームは、当該プラットフォームのバージョンおよびプラットフォームに含まれたコンポーネントのみを対象としています。承認済みプラットフォームに関しては、以下のガイダンスが適用されます。
- Nutanixは、定期的にHCLに対して「認証済みプラットフォーム」となったプラットフォームを追加します。
- プラットフォームが認証済みプラットフォームとなった時点(日付)で、Nutanix は特別に明記がない限り、EOL 以前の該当する認証済みプラットフォームと互換性ある LTS リリースを提供することに同意します(下位互換性を含む)。前文は、お客さまがアップグレードに該当するあらゆる LTS リリースをサポート対象期間中にインストールしたことを前提とします。
- 上記誓約にも関わらず、承認済みプラットフォームがその後メーカーによる「生産終了」またはサポート対象外となった場合、Nutanix は当該承認済みプラットフォーム向け LTS リリースを提供する義務を負いません。
- Nutanixは、お客様が、保守サービス契約を締結しているハードウェアプラットフォーム上にNutanixのソフトウェアを展開することを強く推奨します。
ソフトウェアサポート概要
機能 | 全般的なサポート | サポートサービス終了 (EOSL) |
---|---|---|
アップデートおよびアップグレード | ||
メンテナンスリリース、セキュリティパッチ、バグ修正 | ||
新機能および拡張機能 | ||
サードパーティの新製品および新バージョンの認定 | ||
Nutanix の新製品および新バージョンの認定 | ||
新しいハードウェアサポート | ||
根本原因解析* | ||
Nutanixサポートラボにおける問題の再現 | ||
応答時間 SLA | ||
サポート契約更新 | ||
サポートリクエストを作成する | Webおよび電話 | Web のみ** |
問題の回避策** | ||
ナレッジベースへのアクセス |
* システムの可用性に影響を与えるインシデントが発生した場合、お客さまのご要望に応じて Mission Critical 優先度 1 のサポートリクエストに対する根本原因分析を行います。
** Nutanix は、有効な延長サポート契約を締結していないハードウェアプラットフォームで EOSL に達した製品バージョンについては、サポートを提供していません。ただし、ご利用の EOSL バージョンからサポート対象バージョンへのアップグレードについては、例外としてサポートを提供します。
別紙A
ポリシーの定義
ドキュメント とは、オンラインのREADME、ヘルプファイル、マニュアル、またはNutanixで提供されているソフトウェアの特徴、機能性、また仕様を扱ったその他の説明的資料を指します。
生産終了(EOL)またはサポートサービス終了 (EOSL)とは、製品が適切なサポートを受ける資格を有する最後の日付となります。この日付を過ぎると、アクティブな延長サポート契約が無い限り、製品に対する一切のサポートが利用できなくなります。
保守終了(EOM) とは、その日以降、Nutanix が必要に応じて重要なセキュリティパッチと回避策のみを提供するようになる日を指します。ハードウェアのメンテナンス終了日以降にリリースされたソフトウェアは、AOS を除き、そのハードウェア上で動作検証されません。AOS の場合は、Nutanix は、ハードウェアのメンテナンス終了日以降、最初の LTS がリリースされるまですべての STS リリーが動作検証されます。
エラー とは、ドキュメントに明記された重大な機能を実行するソフトウェアの再現可能な障害を意味します。
長期サポート (LTS) リリース :新機能の採用サイクルが長いお客様により優れた安定性を提供することを目的に、Nutanixが他のリリースよりも長期にわたる保守およびサポートを約束するソフトウェアリリースを意味します。一般的に、LTSリリースは保守リリースであるため、ごく僅かな新機能を含んでいます。また、これはお客様がそれぞれの本番環境で問題なく実行している、成熟した実証済みのAOSコードベースの上に増築しています。LTSリリースは、ソフトウェアバージョン番号の一環として「LTS」と指定されます。LTSと指定されていないリリースは、全てSTSリリースと見なされます。
保守とは、NutanixによるLTSリリースとSTSリリースの提供を意味します。
保守リリース:ソフトウェアバージョン番号の「Z」は、保守リリースとしてのNutanixのソフトウェアリリースを意味します。新しい保守リリースには一定数のバグ修正を含むため、一般的には新機能が含まれていません。
保守中とは、Nutanixがエラー用の回避策とバグ修正を伴うアップデートを提供するものの、アップグレードは提供しないことを意味します。
メジャーリリース:ソフトウェアバージョン番号の「X」は、メジャーリリースとしてのNutanixソフトウェアリリースを示しています。新しいメジャーリリースには、大きな機能ペイロードおよび多数のバグ修正が含まれています。
マイナーリリース:ソフトウェアバージョン番号の「Y」は、マイナーリリースとしてのNutanixソフトウェアリリースを示しています。新しいマイナーリリースには、僅かな機能ペイロードと多数のバグ修正が含まれています。
混合サポートレベルとは、製品が同じクラスタ内の異なるサポートレベル契約の対象となっていることを意味します。
短期サポート (STS) リリースとは、アップグレードとなる次期リリースの発表日より3か月間にわたってトラブルシューティングサポートを受けるソフトウェアリリースを意味します。STSは、機能を迅速に採用することを目的としてます。
パッチリリース:ソフトウェアのバージョン番号の「n」は、パッチリリースのバージョン番号を示しています。パッチリリースには、通常、メンテナンスリリースほどの数のセキュリティ修正やバグ修正は含まれていません。Nutanixは、一部のパッチリリースの提供を制限する場合があります。
リリースとは、LTSリリースまたはSTSリリースを意味しています。
リリース日 とは、新しいアップグレードまたはアップデートが一般に提供される日付を意味します。
ソフトウェアとは、商用目的でお客様にライセンスされたNutanixのソフトウェアを意味します。
サポートとはwww.nutanix.com/support-services/product-supportに記載された Nutanix サポートを意味します。
トラブルシューティングとは、電話サポートのほか、主にセキュリティ目的のパッチリリースの提供を含めたNutanixサポートを指します。
アップデート:保守リリースまたはパッチリリースを意味します。
アップグレードとは、マイナーリリースまたはメジャーリリースを意味します。
Nutanix サポートポータルにログインして、ハードウェアおよびソフトウェアバージョニング互換性マトリクスをご覧ください。
Nutanix サポートポータルにログインして、生産終了(EOL)情報を表示します
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