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Nutanix:次の 10 年を支えるプラットフォーム

執筆者:クラウドネイティブ部門 GM Tobi Knaup

August 28, 2024 | min

Nutanix は D2iQ と連携し、完全な Kubernetes® 管理プラットフォームを提供することを 2024 年 1 月に発表しました。この発表の際には、Nutanix がアプリケーション展開環境の変化に対応するためのツール提供に真剣に取り組んでいることもお伝えしました。

同年 5 月にバルセロナで開催された. NEXT カンファレンス で Nutanix Kubernetes Platform (NKP) ソリューションを発表したことで、Nutanix がモダンなコンテナ化アプリケーションのデプロイメントを簡素化していることが証明できたはずです。

NKP の最初のバージョンは 2024 年 8 月に出荷されます。NKP は、今後 10 年にわたり、VM やデータサービスを利用して成功するための重要なカギとなります。

エンタープライズアプリケーションでは、2 つの大きな変革が同時に進行しており、どちらも順調で、今後も勢いを増す見込みです。

最初の変革は、サイロ化されたオンプレミスとパブリッククラウドのインフラから、統合されたハイブリッド・マルチクラウドデプロイメントへの移行です。クラウドファーストの考え方として始まったものの、アプリケーションやデータの最適な配置を性能、コスト、データ主権の観点から再評価するようになり、その考え方はより複雑になっています。

クラウドはほぼ全ての指標で成長を続けています。ビッグ 3 のベンダーでさえ年間 20% 以上の成長を続けており、Oracle Cloud、Alibaba、Salesforce などの他のベンダーは侮れない主要な勢力としての地位を確立しています。

しかし、その成長が続くでなかも、多くの企業がデータセンターを拡張し、コストの抑制、パフォーマンスの最適化、個人データの保護のために、ワークロードをクラウドからデータセンターに復帰させようとしているのを目の当たりにしています。その結果、この分散型ハイブリッドクラウドへの移行は、エッジコンピューティング環境の劇的な成長につながっています。

これら全ては、近い将来、企業が全てのクラウド、データセンター、エッジデプロイメントで共通の運用モデルの恩恵を受ける分散型デプロイメントランドスケープに対処することになるという事実を示しています。

2 つ目の変革は、従来の仮想化アプリケーションからコンテナ化されたアプリケーションへの移行です。Kubernetes は今年で10周年を迎えましたが、全ての兆候が、Kubernetes が最新のアプリケーション展開の主要なプラットフォームであることを示しています。

どのアナリストに意見を聞いても、皆、Kubernetes の採用が着実に増加していることを指摘しています。なかには、この 10 年の終わりまでに VM よりも多くのワークロードが Kubernetes で実行されるようになると予測しているアナリストもいます。

それでも、仮想化されたワークロードがなくなることはなく、多くの場合、コンテナは VM で実行され、回復力のあるインフラの利点をコンテナ化されたアプリケーションの俊敏性にもたらします。

今後エンタープライズ IT はどうなるのでしょうか?すなわち、今後 10 年間、IT 部門は高いハードルが課されることになります。従来の仮想化アプリケーション、従来のコンテナ化アプリケーション、プライベートデータセンター、クラウドリソース、さらにはエッジのインフラ全体で、新しいクラウドネイティブアプリケーションをサポートすることが期待されます。同時に、そのインフラ全体にデプロイするさまざまなワークロードのセットに対処することになり、そのなかにはモダナイズされてコンテナ化されたものもあれば、VM で引き続き実行されるものもあります。

複雑なランドスケープのためのシンプルなソリューション

Nutanix がお役に立ちます。私たちの製品ポートフォリオには、Nutanix Cloud Clusters (NC2) プラットフォームのようなツールが含まれており、これを使うことでクラウド内のクラスタをデータセンター内のクラスタと同じように管理することができます。これにより、オンプレミスとパブリッククラウドの両方で、VM ベースのワークロードを一つの運用モデルで管理することが可能になります。

これらの仮想化ツールとNKPのコンテナベースのツールを追加すると、非常に強力なテクノロジーセットが手に入り、クラウド、データセンター、エッジなど、必要な場所で一貫した運用環境を利用できるようになります。

一貫性のある環境は真のポータビリティを提供し、チームは必要な場所にワークロードを配置できます。データの局所性やコストの最適化もできます。貴重なデータを必要な場所にオンプレミスに保持しながら、クラウドを使用して迅速に拡張できます。あるいは、ディザスタリカバリのためにクラウドを使用することも可能です。さらに、AI開発プロジェクトをクラウドで始めてGPUに迅速にアクセスし、モデルの実行は専有データをオンプレミスで行うといった使い方も可能です。

ネイティブクラウド対応

Nutanix Kubernetes Platform を製品ラインナップに加えることで、Nutanix のお客さまは最新のクラウドネイティブアプリケーションへの移行に対応できるようになります。NKP は、D2iQ Kubernetes Platform の長年にわたる成熟度に基づいて構築されています。

今回リリースされた NKP 2.12 では、NKP はNutanix Cloud Infrastructure(NCI)ソフトウェアを完全にサポートするようになり、自動スケーリング、自動プロビジョニング、ロードバランシング、RBAC および SSO 統合などの重要な機能が追加されました。また、NKP は、3 つの主要クラウド、VMware VSphere、ベアメタルなど、お客さまが長年使用してきたその他の環境も引き続きサポートします。

強力なフリート管理機能により、プラットフォームエンジニアリングチームは、どこで稼働していてもクラスタを健全で一貫性のある状態に保つことができます。

Nutanix データサービスと NKP の統合が重要な差別化要因に

Nutanix の業界をリードするストレージ階層 AOS ソフトウェアスタックは、Nutanix の全ての仮想化およびコンテナ管理製品を支えています。分散デプロイメント環境を設計する場合、それがオンプレミスの複数のクラスタ、ハイブリッドデプロイメント、マルチクラウドデプロイメント、さらにはエッジデプロイメントのいずれであっても、データ要素は必然的に分散ストレージ環境を表します。

Nutanix は現在、エッジ、データセンター、パブリッククラウド全体で、コンテナと VM 向けの共通のスナップショット、レプリケーション、およびディザスタリカバリデータサービスを提供しています。

分散コンピューティング環境を設計する際、それを支えるストレージの管理が課題となることがよくあります。Nutanix は、Nutanix AOS を皮切りに、Nutanix Data Services for Kubernetes、Nutanix Database Service、Container Storage Interface などの製品でスタックを拡大し、エンタープライズアプリケーション向けのデータサービスや関連製品を 15 年間提供してきました。これらの機能を組み合わせることで、パフォーマンス、効率性、回復力、セキュリティなど、AOSと Nutanix ユニファイドストレージソリューション固有の機能が、クラウドネイティブアプリケーションと従来のアプリケーションのいずれにも有用であることが保証されます。

将来にも対応

Nutanix クラウドプラットフォームソリューションは、仮想化アプリケーションとコンテナ化アプリケーションのための包括的な技術セットを備えており、現在および将来の導入に必要な全ての準備が整っています。

すぐに実行いただけます

NKP について詳しくは、こちらをご参照ください。

Nutanix について

Nutanix は、クラウドソフトウェアのグローバルリーダーであり、クラウド間でアプリやデータを運用するための単一プラットフォームを企業に提供しています。Nutanix の活用により、企業は複雑さの軽減と運用の簡素化を実現し、ビジネスの成果に集中することが可能になります。Nutanix は、HCI(ハイパーコンバージドインフラ)のパイオニアとしての実績をもとに、一貫したシンプルかつコスト効率の高いハイブリッド・マルチクラウド環境の構築を支援し、世界中の企業から高い信頼を獲得しています。詳細は、www.nutanix.com をご覧いただくか、ソーシャルメディアで @nutanix をフォローしてください。

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