サービスの概要

Nutanix クラウドインフラ(NCI)

[ご注意] 本ページは、Nutanix Cloud Infrastructure (NCI) データシートの参考和訳です。日本のお客さまやパートナーさまに Nutanix Cloud Infrastructure (NCI) データシートの内容を理解していただきやすいよう、ご参考のために掲載するものであり、それ以外の目的のためのご利用や法的効力を生じさせることを意図しておりません。本ページの記載内容と Nutanix Cloud Infrastructure (NCI) データシートの記載内容に齟齬がある場合は、Nutanix Cloud Infrastructure (NCI) データシートの記載内容が優先します。

Nutanix クラウドインフラ(NCI)は、エンタープライズ IT アプリケーション向けの分散型インフラプラットフォームです。NCI ソフトウェアは、サーバークラスタ内のコンピュート、ストレージ、ネットワーキングのリソースを単一の論理プールに統合し、レジリエンス、セキュリティ、性能、簡素化された管理を備えたプラットフォームを実現します。NCI の導入により、従来型インフラの複雑さやコストを回避し、データセンター、エッジ、クラウドをまたぐ環境全体で、データとアプリケーションのデプロイメントと管理の効率化が図れます。結果として、IT 部門によるインフラ管理の工数とコストが低減し、ユーザーは自身のワークロードを容易に実行できるようになります。

プラットフォームの構成要素

  • Nutanix AOS:ハイパーコンバージドインフラ(HCI)を可能にするスケールアウトストレージテクノロジー。
  • Nutanix AHV:NCI に組み込まれている軽量のクラウドハイパーバイザー。AHV は、エンタープライズグレードの仮想化機能と組み込みの Kubernetes サポートを提供します。
  • Nutanix Kubernetes Engine(NKE):Kubernetes のプロビジョニング、運用、ライフサイクル管理をシンプルにするエンタープライズ Kubernetes 管理ソリューション。
  • Nutanix Disaster Recovery:継続的に災害に備えるためのネイティブに統合された DR ソリューション。万が一の事態においてもデータ損失とダウンタイムを最小限に抑えることができます。
  • Prism:インフラ管理、認証、RBAC、既存の管理システムと連携するための REST API などの機能を提供する Prism Element および Prism Central を含む管理ユーザーインターフェース(UI)。
  • Insights:Nutanix で管理されているインフラに関するプロアクティブなアラートとサポート。
  • Lifecycle Manager(LCM):アップグレード時のオーケストレーションと管理を実行。初期導入には Foundation および Foundation Central を利用します。
  • Nutanix ユニファイドストレージ(NUS):ファイル/オブジェクトストレージ用の 1 TiB のキャパシティを提供

NCI のエディション

  STARTER PRO ULTIMATE
 

Nutanix クラウドインフラ(NCI)Starter

基本的なインフラ機能のセット

Nutanix クラウドインフラ(NCI)Pro

充実したデータサービス、レジリエンス強化機能、GPU サポート、柔軟なデプロイメントオプション

Nutanix クラウドインフラ(NCI)Ultimate

高度なディザスタリカバリ、Kubernetes エンジン、フルスタックのセキュリティなどの機能を含むフルスイートエディション

構成

AOS、AHV、NKE、ディザスタリカバリ、Prism、Insights、LCM を含む基本的な HCI 構成。クラスタサイズは最大 12 ノード

  • 統合ストレージと仮想化管理
  • VM 中心のスナップショットとクローン、アプリケーション整合性スナップショット
  • NCI クラスタあたり最大 2 つの管理対象 Kubernetes クラスタ
  • 組み込みのディザスタリカバリ(RPO は最小 1 時間)
  • データおよびデータパスの冗長性(RF=2、Autopathing)
  • データ圧縮と重複排除
  • クラスタ内 VM 向けのボリュームグループ
  • クライアント認証と Credential Guard

Starter の全ての機能(クラスタサイズの制限なし)および以下の機能

  • チューニング可能な冗長性:RF2 または RF3
  • 可用性ドメイン:ノード、ブロック、ラック
  • イレージャーコーディング(EC-X)
  • VM 中心のストレージ QoS
  • VM フラッシュモード
  • 管理対象 Kubernetes クラスタの数は無制限
  • 外部からのアクセスが可能なボリュームグループ
  • セルフサービスリストア
  • マルチサイト DR
  • クラスタロックダウン
  • vGPU および GPU パススルー
  • 高可用性(HA)保証フェイルオーバー
  • オーバーレイネットワーキング

高度なディザスタリカバリ(DR)、Kubernetes エンジン、フルスタックのセキュリティなどの機能を含むフルスイートエディション

  • 高度なレプリケーション:メトロ可用性、同期レプリケーション(RPO=0)、NearSync レプリケーション(RPO=1~15 分)
  • ランブックの自動化を利用した高度なオーケストレーション
  • データの最終暗号化(ソフトウェアベースおよび SED)
  • ネイティブ KMS
  • クラスタ間のライブマイグレーション
  • 管理対象 Kubernetes クラスタの数は無制限
  • セキュリティとコンプライアンス強化のためのマイクロセグメンテーション
  • Nutanix Security Central

NCI Pro 向けのアドオンオプション

高度なディザスタリカバリ セキュリティ クラウドネイティブ
  • メトロ可用性、同期レプリケーション(RPO=0)、NearSync レプリケーション(RPO=1~15 分)
  • ランブックの自動化を利用した高度なオーケストレーション
  • クラスタ間のライブマイグレーション
  • データの最終暗号化
  • ネイティブ KMS
  • マイクロセグメンテーション
  • Nutanix Security Central
  • Kubernetes 管理エンジン(管理対象 Kubernetes クラスタの数は無制限)

NCI Pro、NCI Ultimate 向けのアドオンオプション

Kubernetes 向け Nutanix データサービス
  • アプリケーション中心のローカルスナップショットとリストア
  • アプリケーション中心の非同期 DR (RPO=1時間未満)

利用可能な SKU

タイプ SKU のフォーマット SKU の例
新規 NCI ライセンス SW-NCI-[エディション]-[サポートレベル] SW-NCI-PRO-PR
新規 NCI アドオン SWA-NCI-[アドオン]-[サポートレベル] SWA-NCI-SEC-PR
NCI の更新 RSW-NCI-[エディション]-[サポートレベル]
RSWA-NCI-[アドオン]-[サポートレベル]
RSW-NCI-PRO-PR
RSWA-NCI-SEC-PR
NCI のアップグレード USW-NCI-[元のエディション/アドオン]-[元のサポートレベル]-
2-[新しいエディション/アドオン]-[新しいサポートレベル]
USW-NCI-STR-PR-2-PRO-PR
USW-NCI-SEC-PR-2-SEC-FM
エディション
STR:Starter
PRO:Pro
ULT:Ultimate
アドオン
ADR:高度なディザスタリカバリ
SEC:セキュリティ
NKS:クラウドネイティブ
NDK:Kubernetes 向け Nutanix データサービス
サポートレベル
PR:Production Support(プロダクションサポート)
MC:Mission Critical Support(ミッションクリティカルサポート)
FP:Federal Production Support(政府機関向けプロダクションサポート)
FM:Federal Mission Critical Support(政府機関向けミッションクリティカルサポート)
AP:Authorized Partner, Production Support(認定パートナーによるプロダクションサポート)
AM:Authorized Partner, Mission Critical Support(認定パートナーによるミッションクリティカルサポート)

提供中のアドオン製品

  • Nutanix ユニファイドストレージ(NUS):マルチプロトコルのユニファイドストレージ機能を提供する NUS は、任意の NCI クラスタにアドオンできます。NCI では、1 つの NCI クラスタごとに 1 TiB の NUS が無償で付属します。
  • Nutanix データベースサービス(NDB):NDB は NCI Pro および Ultimate のクラスタに追加できます。NDB は、さまざまなデータベースに対するプロビジョニング、クローニング、コピーデータ管理、ライフサイクル管理などのデータベース自動化サービスを提供します。

料金、デプロイメント、ライセンス利用規約

料金

  • NCI はコア単位の料金設定になっており、ライセンス購入の際は、ライセンス対象のクラスタのキャパシティ全体の総コア数をカバーするライセンスが必要です。

デプロイメント

  • NCI の期間ライセンスは、Nutanix アプライアンス、OEM プラットフォーム、サードパーティサーバー、パブリッククラウドプラットフォームなど、さまざまなベンダープラットフォーム上での利用、およびプラットフォーム間での移動が可能です。詳しくはハードウェアプラットフォームの Web サイトをご覧ください。
  • NCI ライセンスは AOS 6.1.1(LTS AOS 6.5)以降で利用可能で、Prism Central 2022.4 以降のバージョンと NCC 4.5.0 以降が必要です。
  • NCI のエディションはクラスタレベルで決定されます。ライセンスが混在しているクラスタの場合、デフォルトで最も最下位のエディションが適用されます。
  • NCI Pro および Ultimate のクラスタサイズの制限については、Nutanix ポータルの Nutanix 構成の最大値を参照してください。
  • NCI ライセンスは、1 つのクラスタ内で AOS レガシーライセンスと混在させることはできませんが、ある Prism Central の管理下にある各クラスタが NCI ライセンスのみを使用しているか、AOS レガシーライセンスのみを使用している場合は、その Prism Central 内で混在させることができます。
  • パブリッククラウドにデプロイするには、Pro エディション以上が必要です。NCI Starter は、パブリッククラウドへのデプロイには利用できません。
  • NCI Ultimate の Nutanix Security Central および NCI Pro のセキュリティアドオンの対象スコープは、Nutanix クラウドインフラを実行するインフラです。パブリッククラウドを対象にするには、NCM Security Central SaaS SKU が必要です。

ライセンス利用規約

  • 全ての SKU はタームライセンスであり、6 か月から 60 か月の間で自由に期間を設定できます。ソフトウェアとサポートを継続して利用するには、ライセンスの更新が必要です。
  • ディザスタリカバリの各サイトは個別のライセンスが必要です。
  • 暗号化のサポートは輸出法の対象になります。法律の適用などについて詳しくは、アカウント担当者にお問い合わせください。
  • Nutanix エンドユーザー使用許諾契約は、全ての NCI ソフトウェアに適用されます。

関連サービス

  • 新規のデプロイまたは大幅な拡張デプロイを実施の場合は、クラスタデプロイ向けのプロフェッショナルサービスのご利用をお勧めします。

本ドキュメントに記載の NCI サービスおよび全ての SKU は、Nutanix の PnP 2.0 プロダクトポートフォリオの一部であり、低価格かつ低割引の原則に従って料金設定されています。詳細については、Nutanix アカウントチームまでお問い合わせください。