*本リリースはオーストリア・ウィーンで現地時間2016年11月9日に発表されたプレスリリースの翻訳版です。
ネットワークのオーケストレーション機能とマイクロセグメンテーション機能でシームレスな可視性と管理をインフラストラクチャー・スタック全体で実現
Nutanix Inc. (本社: 米国カリフォルニア州、創業者兼CEO: Dheeraj Pandey、NASDAQ: NTNX、以下Nutanix) は2016年11月9日、同社主催の第１回「.NEXT Europe Conference」において、ネットワークの可視化、セキュリティ強化やオーケストレーション機能をワンクリックで実現するデータセンター自動化機能と、豊富なAPIセットのさらなる拡充を発表しました。
ソフトウェアの開発・導入・拡張方法は、デジタル・トランスフォーメーションや台頭するモノのインターネット (IoT)、モバイルファースト・アプリの普及を契機に、再考を迫られています。こうしたことを背景に、最新のアプリケーション開発では、より小型で独立したモジュール型サービスによる柔軟なアーキテクチャの採用が進んでいます。こうした新たなアプリケーション・アーキテクチャによって、ITの全体的な俊敏性は向上する一方、トラブルシューティング時のアプリケーションの相互依存性の把握状況や、セキュリティの新たな脅威、統合管理ツールの欠如など、さまざまなITの課題も浮き彫りとなっています。
ネットワークの可視化により、スタック全体で問題の優先順位を即座に判断
ワークロードの急激な増加を受けて、ITチームはアプリケーションが期待通りのパフォーマンスを発揮し、サービス品質保証 (SLA) を満たすために、インフラストラクチャーを隅々まで監視せざるを得ない状況にあります。ネットワーク環境をはじめ、あらゆるインフラストラクチャーのリソースの状況を俯瞰できる統合環境がなければ、問題の特定・隔離・修正作業は、あまりにも複雑で時間を要するものとなってしまいます。VLANの構成ミスなど、一般的な問題は診断・修正に数時間を要するため、アプリケーションのダウンタイムや売上機会の損失を招く結果にもなります。
サーバー、仮想化、ストレージの各種リソースを対象に、一目で分かる貴重な洞察を提供するだけでなく、Nutanix Prismは今後、ネットワークについてもアプリケーション側からみた可視化機能を提供します。複数ベンダーの多種多様な管理ツールを使用することなく、ITチームは物理・仮想ネットワーク・トポロジーの全体像を把握することができます。具体的には、個々の仮想マシン (VM) の物理・仮想ネットワーク・インフラストラクチャーへの接続状況を直感的に把握できると同時に、ネットワーク環境の状態とパフォーマンスに関する詳細な統計情報を入手することができます。データセンターの管理者は、ネットワーク可視化機能により、アプリケーションのSLAに影響を及ぼすネットワークの問題を即座に特定し、優先順位を判断することが可能です。
マイクロセグメンテーション機能により、新たな脅威からアプリケーションを保護
最新のアプリケーション環境は、数百～数千ものアプリケーションとサービスで構成されており、それぞれが攻撃対象となる可能性があります。内部アプリケーションのセキュリティが侵害されることは、企業のデータセンター内で実行中のすべてのワークロードにとって、深刻な脅威となります。アプリケーション間を横断するトラフィックを制御し、こうした内部脅威への対応を実現するものとして、かねてよりマイクロセグメンテーション技術が提供されていましたが、大規模なSoftware-Defined Network (SDN) の導入には一般的に複雑な設定・管理が要求されるため、広く普及していないのが現状です。
新機能のNutanix Acropolis Microsegmentation Services (AMS) は、同社のクラウドインフラストラクチャー・スタックに組み込まれる形で、個々のワークロード間を流れる通信の状態を検査・監視・統括することで、よりセキュアなアプリケーション環境を実現します。Nutanix Prism上では特定のアプリケーション毎にポリシーを定義することができ、ITチームは、共通の環境内で実行される仮想マシンやコンテナベースのアプリケーション、マイクロサービス同士の通信の安全性を確保し、それを統合的に管理することができるようになります。Nutanix AMSはわずか数分で導入可能で、アプリケーション環境の保護のために大規模かつ複雑なSDNに投資する必要はなくなります。
Delen Private BankのマネージングディレクターであるAlexandre Delen氏は、次のように述べています。「Nutanix Enterprise Cloud Platformへと移行したことで、当行はすでに、本業で顧客価値を創出することに焦点をシフトできています。マイクロセグメンテーション機能が加わることで、新しい仮想ネットワーク・トポロジーを構築せずに、当行の重要なアプリケーションのセキュリティを確保できると確信しています。」
ワンクリックでネットワーキング/セキュリティサービスのオーケストレーションを実現
アプリケーション配信で必要な各種ネットワークサービスのオーケストレーションは、複雑でエラーが起こりやすいだけでなく、企業のデータセンターのモダナイゼーションの鈍化を招く可能性があります。より俊敏でダイナミック、そしてクラウド型のインフラストラクチャーを実現するには、演算リソースやストレージリソースと同様、ネットワークも「インビジブル」（=存在を意識する必要がない）な状態とし、ITチームがビジネスに不可欠なアプリケーションの提供に、労力を割り当てられるようにする必要があります。
Nutanix Acropolisは、シンプルでオープンなAPIを採用しており、アプリケーションのライフサイクル・イベントに基づく、トップオブラック（ToR）型スイッチ、アプリケーションデリバリーコントローラー（ADC）、ファイアウォールへの自動ポリシー更新が可能です。これによって、Nutanixの管理者は、合理的・自動的なアプリケーションの導入ワークフローが得られます。クラウドネットワークベンダーのArista NetworksやストレージネットワークベンダーのBrocade、ADC／セキュリティベンダーのCitrixやF5 Networksは今後、ネットワークのプロビジョニングを自動化し、アプリケーションとITのライフサイクルの変更に基づき、ポリシーをリアルタイムで修正できます。
さらに、アプリケーション中心のポリシーに基づき、仮想化ネットワーク/セキュリティサービスをアプリケーション環境にインテリジェントに挿入することで、各アプリケーションに適切なサービスを適用し、適切な順番で実行できます。これらのサービスが、Nutanixに組み込まれた可視化機能とネットワークセキュリティ機能を補完し、高度なアプリケーション検査機能と脅威軽減機能を提供します。IllumioやvArmourなどの著名セキュリティベンダーは、サービスの挿入機能とオーケストレーション機能を活用することで、完全オーケストレーションによるターンキー型のセキュリティソリューションを実現し、高度なセキュリティの実現と脅威の軽減、運用の複雑性の大幅な解消が可能です。
ITチームは、あらゆるインフラストラクチャー・リソースの単一の制御ポイントとして機能するNutanix Prismと、シームレスなネットワーク統合機能を活用できます。その結果、ネットワークベースのサービスは仮想環境の変化に即座に適応します。
Nutanixの最高製品・開発責任者であるSunil Pottiは、次のように述べています。「企業は、データセンターを収束し複雑性を軽減することに価値があると明確に認識しています。しかし、ストレージの統合や仮想化だけは十分とはいえません。ネットワーキングとセキュリティは収束すべき機能であり、複雑で実益を生まない断片的な重荷として取り扱うべきではありません。ITの複雑性を軽減しつつ、ストレージからセキュリティまで、すべてのITインフラストラクチャーが完全に統合されることによるメリットを享受したいと考える企業にとって、Nutanixのエンタープライズクラウドプラットフォームがデファクト・スタンダードとなるために注力していきます。」
製品の提供時期について
ネットワークの可視化機能と、ネットワーク・オーケストレーション用のAPIの初期セットは、2017年1月までの提供開始を予定しています。その他の機能については、現在開発中です。
詳細についてはこちらのNutanixのブログ（英語）をご覧ください。
賛同コメント
「Nutanixは、今もなお存在するデータセンターのサイロをエンタープライズクラウドプラットフォームのスタック内で融合することで、変革をもたらしています。セキュリティ侵害の発見頻度を考えると、アプリケーションやデータを脅威から保護することは、企業の最優先事項となります。ネットワークのセキュリティからオーケストレーションまで、インフラストラクチャーのあらゆる側面に対応する統合型のソリューションを展開することは、規模の大小を問わず、すべての顧客企業にとって大きなメリットとなるはずです。」
- IDC リサーチディレクター、Eric Sheppard
「ネットワークのプロビジョニング・管理用のNutanix APIによって、シンプルな管理とワンクリックの自動化が実現することで、お客様が体験する価値は、よりいっそう魅力的なものとなります。お客様に最高の体験をお届けする上で、こうした自動化機能は重要な要件と考えており、CitrixとNutanixの提携関係を通じ、Citrix NetScalerをご利用いただくことで、今後はクラウド環境とハイブリッド環境でこうした要件に対応できます。」
- Citrix 製品管理担当バイスプレジデント、Steve Shah
「アリスタのExtensible Operating System (EOS) AcropolisトレーサーとMicroSegmentation Services（MSS）は、NutanixのエンタープライズクラウドプラットフォームのAPIと緊密に連携し、物理ネットワーキング・インフラストラクチャーとセキュリティサービスのプロビジョニングを自動化します。今回の共同ソリューションは、複雑性の軽減と運用効率の向上によって、管理とプロビジョニングをシンプル化し、サービスの提供を迅速化し、コストを削減するものです。」
- アリスタネットワークス ビジネス開発/アライアンス担当バイスプレジデント、
Ed Chapman
「Nutanixのエンタープライズクラウドプラットフォームは、オープンなターンキー型・イベント駆動型の自動化機能の価値を実証するものであり、同プラットフォームに参加できることを、心から嬉しく思います。StackStorm技術を活用したBrocade Workflow Composer自動化プラットフォームとNutanixの連携により、今後はネットワーキング・サービスのプロビジョニング、トラブルシューティング、修復をシームレスに行えます。その結果、Nutanixのお客様は、俊敏性と運用効率を向上できます。」
- ブロケード スイッチング・ルーティング・分析製品グループ担当上級副社長、
Jason Nolet
「iWorkflowを使用したBIG-IPとNutanix環境の間でAPIレベルの統合を実証できることを、非常に嬉しく思います。お客様はこうした新機能によって、自社のハイブリッドクラウドの導入環境を通じ、クリティカルなアプリケーション配信サービスの自動化、オーケストレーション、管理をより簡単に行えます。」
- F5ネットワークス ビジネス開発/パブリッククラウド担当シニアバイスプレジデント、Calvin Rowland
「企業にセキュリティをもたらすという意味で、Nutanixは当社の重要なプラットフォームパートナーの1社です。豊富なAPIとシンプルな管理体験をお届けする共同サービスによって、お客様が得られるメリットとして、可視性が向上し、アプリケーション中心のダイナミックなポリシー施行が可能となります。」
- Illumio 最高商務責任者、Alan Cohen
「Nutanixは、vArmourの戦略的パートナーです。私たちは力を合わせ、世界規模で市場に参入しています。ユーザー、アプリケーション、ネットワーク間の相互作用を理解することが、クラウドのセキュリティの基礎であることに関して、両社は本質的に同じ考えを共有しています。両社共通のお客様には、こうした価値を24時間365日体制でお届けします。」
- vArmour CEO、Timothy Eades
（以上）
Nutanix Inc.について
Nutanixは、ITインフラストラクチャーをその存在さえ意識させない「インビジブル」なものに変革することで、企業のIT部門が、ビジネスに直結したアプリケーションやサービスの提供に注力できるようにします。Nutanixのエンタープライズクラウドプラットフォームは、Webスケール技術とコンシューマーグレードなデザインによって、サーバー、仮想化機能、そしてストレージを、耐障害性能に優れ、ソフトウェアデファインドで高度なマシン・インテリジェンスを備えたソリューションです。広範なエンタープライズ・アプリケーションに向け、予測可能なパフォーマンス、クラウドのようなリソース活用や強固なセキュリティ機能、さらにシームレスなアプリケーションモビリティ機能を提供します。詳細については、www.nutanix.jp をご覧いただくか、Twitterをフォローしてください (@nutanix)。
報道関係者お問い合せ先
ニュータニックス・ジャパン合同会社 広報代理
ホフマンジャパン株式会社
担当: 上田 / 笠羽 / 安藤
TEL: 03-5159-5750
Email: NutanixJP@hoffman.com
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