セキュリティと柔軟性の要件に応えるべく、
企業がハイブリッドクラウドを採用する傾向が明らかに
*本リリースは米国カリフォルニア州サンノゼで現地時間2019年11月13日に発表されたプレスリリースの抄訳版です。原文はこちらをご参照ください。
Nutanix, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、創設者兼CEO:Dheeraj Pandey以下、Nutanix)は、本日、24か国・地域において、IT部門の意思決定者2,650名を対象に実施した第2回目のグローバル調査「Nutanix Enterprise Cloud Index 2019」を公開しました。本レポートは、企業各社によるプライベート、ハイブリッド、パブリックのクラウド導入動向を調査したものです。
最新調査では、企業が積極的な投資をハイブリッドクラウド・アーキテクチャへとシフトすることが明らかになっています。今後5年間で着実かつ相当規模なハイブリッドを導入する計画を回答者が報告しています。また、今年の調査回答者の大多数 (85%) は、理想的なIT運用モデルとしてハイブリッドクラウドを選択しています。
2018年に続き2回目となる今回の調査は、グローバル企業によるクラウドの導入状況と採用計画について、Nutanixの委託によりVanson Bourne社が実施しました。調査は24カ国・地域におけるIT部門の意思決定者2,650名を対象とし、現在のビジネス・アプリケーションの実行環境、アプリケーション実行環境の将来的な計画、クラウドの課題、その他ITプロジェクトと比較した際のクラウド・イニシアティブ(推進)の優先順位について質問しました。2019年、回答者の属性は多岐にわたり、南北アメリカ、欧州・中東・アフリカ (EMEA) 、アジア太平洋 (APJ) 地域からさまざまな業界・規模の企業が対象となりました。
2019年のレポートでは、クラウド戦略の策定・実行に関する多面的な課題が浮き彫りとなりました。従来、パブリッククラウドの最大の価値は先払いCAPEX (設備投資)の大幅な節約が見込める点でした。しかし現在では、あらゆるユースケースに対応した万能型クラウドは存在しないことが企業の間で周知されており、最適なクラウドを選定する際のポイントは、他にも存在します。一例として、使用量が予測不能なアプリケーションの場合、エラスティック (急な拡大または縮小に対応可能な)ITリソースを提供するパブリッククラウドが最適と考えられる一方、ワークロードの特性を予測しやすい場合には、パブリッククラウドよりもオンプレミスの方が低コストで実行可能なケースが往々にしてあります。さらに、企業がコスト削減を実現するには、それぞれのアプリケーションを、適切なクラウドサービスと価格設定に対応させて、頻繁に変更のあるサービスの計画・料金を定期的かつ入念に見直す必要があります。
このような変化を続ける環境では、柔軟性が必須であり、こうした選択肢を提供するのがハイブリッドクラウドです。本レポートの上記以外の主な調査結果は、以下の通りです。
1. アプリケーションはパブリッククラウドを離れ、オンプレミス・インフラストラクチャへと再移行。回答者の約7割以上 (73%) は、一部のアプリケーションをパブリッククラウドから再度オンプレミスに移行させており、こうしたユーザーの22%は、5種類以上のアプリケーションを移行させています。この動向は、要件の変化に合わせてインフラストラクチャーを調整可能な、ハイブリッドクラウドの柔軟性に対する企業のニーズが、幾分明確に示されています。
2. セキュリティは引き続き、エンタープライズの将来的なクラウド戦略に影響を及ぼす最大の要因。2019年の回答者の6割 (60%) は、クラウドのセキュリティは、今後のクラウド導入計画に大きな影響を占めていると回答しました。同様に、企業による所定ワークロードの実行環境の決定時には、データのセキュリティとコンプライアンスが、最も重要な要因となりました (26%) 。
3. ITプロフェッショナルの考える、最もセキュアなIT運用モデルはハイブリッドクラウド。回答者の4分の1以上 (28%) は、最もセキュアな手段としてハイブリッドクラウドを挙げており、フルプライベートクラウドとオンプレミスを選択した割合 (21%) を大きく上回ったほか、従来型の (クラウド非対応の) プライベート・データセンターを選択した割合 (13%) の2倍以上となりました。この理由の1つとしては、自社のセキュリティ要件に応じて適切なクラウドを選択できる点が考えられます。
4. 回答者の4分の1近く (23.5%) は、現段階でクラウド技術を一切活用していない。多くの企業は未だに、エンタープライズ・クラウドの採用に遅れを取っています。しかし、回答者の報告した計画によると、クラウドを一切導入していない企業の数は、この1年間で6.5%に急落し、2年間では半数未満の3%まで減少することが予想されています。地域別では、欧州・中東・アフリカ地域 (25%) とAPJ地域 (24%) に比べて、南北アメリカ地域では、クラウド未使用の割合が若干低くなりました(21%) 。
5. エンタープライズ各社が目指すのは、デジタルトランスフォーメーションの目標とクラウドコンピューティングとの統合。2019年の回答者の7割以上 (72%) は、デジタルトランスフォーメーションが自社のクラウド導入のきっかけとなっており、64%は、デジタルトランスフォーメーションが自社のビジネスの最優先事項であると回答しました。
NutanixのCIOであるWendy M. Pfeifferは、次のように述べています。「複雑なデジタルトランスフォーメーション計画への取り組みを各社が続ける中、シームレスで信頼性に優れたクラウドの採用を実現する上で欠かせない要素となるのが、柔軟性とセキュリティの存在です。企業各社は、ハイブリッドクラウドの理解と採用を進めているものの、あらゆるメリットを活かすことに関しては、未だ課題が残ります。今後数年間では、ハイブリッドコンピューティングのスキルに対する雇用や、最新技術に対応するためのITチームの再教育など、ハイブリッドクラウドを最も有効活用する方法を各社が見直すと考えられます。」
IDCのインフラストラクチャ・システムプラットフォーム技術担当グループ・バイスプレジデントであるAshish Nadkarni氏は、次のように述べています。「クラウドコンピューティングは、ビジネス戦略の不可欠な要素となっているものの、その点に関しては、いくつかの課題が存在します。具体的には、セキュリティやアプリケーションのパフォーマンスの懸念、高コストが課題となっています。2019年版『Enterprise Cloud Index』レポートは、エンタープライズにとってハイブリッドクラウドが今後も最高の選択肢であることを明確に示しており、企業はハイブリッドクラウドを導入することで、ワークロードの最新化と俊敏性の要件に対し、セキュアな対応が可能です。」
レポートと調査結果についての詳細は、こちらから「Nutanix Enterprise Cloud Index 2019」の全文(英語)をダウンロードください。
(以上)
Nutanix Inc.について
Nutanixは、クラウドソフトウェアとハイパーコンバージドインフラストラクチャー・ソリューションのグローバルリーダーであり、ITインフラストラクチャーをその存在さえ意識させない「インビジブル」なものに変革することで、企業のIT部門が、ビジネスに直結したアプリケーションやサービスの提供に注力できるようにします。NutanixのEnterprise Cloud OSソフトウェアは世界中の企業に採用されており、パブリッククラウド、プライベートクラウド、分散型エッジクラウドを対象に、ワンクリックのアプリケーション管理とモビリティを実現することで、総所有コストを大幅に削減しつつ、あらゆる規模でアプリケーションの実行を可能にします。その結果、高性能のIT環境をオンデマンドで迅速に実現でき、アプリケーション所有者には真のクラウドライクな体験が得られます。詳細については、www.nutanix.com/jp をご覧いただくか、Twitterをフォローしてください (@NutanixJapan)。