Nutanix クラウドマネージャー(NCM)は、Intelligent Operations、Self-Service、Cost Governance、Security を提供するハイブリッド・マルチクラウド管理プラットフォームです。Nutanix プラットフォームとネイティブに連携し、SaaS サブスクリプションでも利用できます。NCM の主な特長は以下のとおりです。
- シンプルなブループリントで定義されたセルフサービスの VM とアプリを、GUI/CLI を使用して容易に作成、管理
- IT ライフサイクル管理(マルチクラウド環境に対する可視性、最適化、財務管理)を提供
- 複数のクラウド環境にまたがるセキュリティの脆弱性とコンプライアンスの問題をほぼリアルタイムで検出、監視、修復
Nutanix クラウドマネージャー – Edge(NCM-Edge)は、NCM と同じ機能を提供し、小規模なエッジやエンドユーザーコンピューティング(EUC)のデプロイメントにおけるインテリジェントな運用、セルフサービス、コスト管理、セキュリティを実現します。NCM-Edge は、クラスタ内の最大 25 台の VM に制限されており、各 VM のメモリは最大 96 GB に制限されています。NCM-Edge は、一元化された可視性と制御を提供し、エッジロケーション、データセンター、パブリッククラウドにまたがるインフラを 1 つの画面でシームレスに管理および接続し、一貫した運用とガバナンスを実現します。
主なメリット
- マルチサイト、マルチクラウドに対応
Nutanix と VMware のオンプレミス、AWS、Azure、GCP クラウドをサポートします。 - 幅広い対応とエコシステムのサポート
さまざまな IT サービスマネジメント、IT セキュリティ、自動化プラットフォームと容易に統合できます。 - シンプルさと使いやすさ
2024 年に IDC が Nutanix の顧客を対象に実施した調査によると、NCM を導入したことで、新しいストレージのデプロイメントが 52%、新規コンピュートのデプロイメントが 48% 高速化し、3 年間で運用コストを全体で 26% 削減できたことがわかりました。
機能
インテリジェントな運用
NCM Intelligent Operations は、仮想化とインフラ管理の最適化、キャパシティニーズの予測、性能異常の事前検知、運用タスクの容易な自動化を可能にします。
セルフサービス
NCM Self-Service は、ハイブリッドクラウド環境全体で新規または既存のアプリケーションのプロビジョニング、スケーリング、管理を効率化し、消費とガバナンスの制御を維持できるようにします。
コスト管理
NCM Cost Governance は、マルチクラウドのコスト管理サービスであり、効率的なクラウド消費のために、マルチクラウド展開の可視化、最適化、制御を提供します。IT チームに不可欠なショーバックおよびチャージバック機能を提供します。
セキュリティセントラル
- NCM Security Central は、サイバーセキュリティに関する深い専門知識や追加の人員を必要とせずに、全てのタイプのクラウドでワークロードセキュリティを計画、管理、制御するための単一のダッシュボードを提供します。このソリューションは、インテリジェントな分析を使用してインシデント対応を自動化し、ゼロトラストなどの戦略的イニシアチブの規制コンプライアンスをサポートします。
NCM-Edge エディション
STARTER | PRO | ULTIMATE | |
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Nutanix クラウドマネージャー – Edge(NCM-Edge)Starter インフラ AIOps を導入することで、組織全体の AHV と ESXi の仮想環境の制御性と可視性を容易かつ迅速に取り戻すことができます。 |
Nutanix クラウドマネージャー – Edge(NCM-Edge)Pro 同じコンソールからオンプレミスとパブリッククラウドを対象とするセルフサービスでの自動化と高度なサービス監視を提供することで、インフラリソースとそのコストに対する統制を維持したまま、ユーザーのイノベーションを促進できます。NCM Starter の全ての機能と、以下の機能が含まれます。 |
Nutanix クラウドマネージャー – Edge(NCM-Edge)Ultimate マーケットプレイスのコンソールから、各種のカスタマイズされた高度なプラットフォームサービスの提供が可能になります。追加の制御メカニズムを導入して、クラウド規模のリソース利用を効率化し、セキュリティを確保します。NCM Pro の全ての機能と、以下の機能が含まれます。 |
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利用可能な機能 | インテリジェントな運用
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インテリジェントな運用
セルフサービス
コスト管理
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セルフサービス
セキュリティコンプライアンス
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利用可能な SKU
タイプ | SKU のフォーマット | SKU の例 |
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新規 NCI-Edge ライセンス | SW-NCI-E-[エディション]-[サポートレベル] | SW-NCI-E-PRO-PR |
NCM-Edge のリニューアル | RSW-NCI-E-[エディション]-[サポートレベル] | SW-NCI-E-PRO-PR |
NCM-Edge のアップグレード | USW-NCI-E-[元のエディション]-[元のサポートレベル]-2-[新しいエディション]-[新しいサポートレベル] | USW-NCI-E-STR-PR-2-PRO-PR |
注:現在、Edge または EUC のアドオン NCM SKU はありません。
エディション |
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STR:Starter |
PRO:Pro |
ULT:Ultimate |
サポートレベル |
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PR:Production Support(プロダクションサポート) |
MC:Mission Critical Support(ミッションクリティカルサポート) |
FP:Federal Production Support(政府機関向けプロダクションサポート) |
FM:Federal Mission Critical Support(政府機関向けミッションクリティカルサポート) |
AP:Authorized Partner, Production Support(認定パートナーによるプロダクションサポート) |
AM:Authorized Partner, Mission Critical Support(認定パートナーによるミッションクリティカルサポート) |
料金、デプロイメント、ライセンス利用規約
価格
NCM-Edge SKU は、エッジまたはエンドユーザーコンピューティング(EUC)へのデプロイ用であり、同時に電源がオンになる VM の最大数で測定される VM ごとの価格です。
- ユーザー単位(EUC ライセンスでのみ使用):これは、同時 VDI ユーザー数に基づいています。NCM の価格設定は、VDI ノードの CORE ではなく、同時接続ユーザーに基づく価格設定になりました。
- VM 単位(NCI-Edge ライセンスでのみ使用):同時に電源がオンになる VM の最大数で測定されます。
制約と機能
- NCI-Edge と同様に、NCM-Edge/EUC SKU は、最大 25 台の VM を同時に稼働させる小規模なクラスタに制限されており、各 VM のメモリ割り当ては 96 GB に制限されています。
- NCM-Edge は NCI-Edge SKU でのみ使用し、NCM-Edge の数量は NCI-Edge の数量と同じにする必要があります。
- NCM-Edge は、コアデータセンターバージョンと同じ特徴と機能を備えていますが、メーターのみが異なります。
ライセンス利用規約
- 全ての SKU はタームライセンスであり、6 か月から 60 か月の間で自由に期間を設定できます。ソフトウェアとサポートを継続して利用するには、ライセンスの更新が必要です。
- Nutanix のシステム VM(CVM、PCVM、FSVM)には NCI-Edge ライセンスは必要ありません。ただし、Nutanix 以外のシステム VM(vSphere vCLS など)はライセンスが必要です。
- Nutanix のエンドユーザー使用許諾契約は、全ての NCI-Edge ソフトウェアに適用されます。
関連製品
NCI-Edge は、NCI と同等の機能を提供する製品ですが、Nutanix プラットフォームをエッジユースケースに拡張します。また、NCI-Edge は、クラスタ内の最大 25 台の VM に制限されています。